①【駄農園】べにふうき2nd 2023(農薬・化学肥料不使用)
強い薔薇の芳香を呈する素晴らしい品質のべにふうき紅茶。本品の溢れんばかりの芳香はそれを理解するために、何ら難しい知識の類を必要としません。味わいには心地よく切れの良い渋みが感じられ、セカンドフラッシュらしいボディ感を堪能することができます。
べにふうき品種には複雑な香り成分が保持されており、どの香りが引き出されるかは、栽培環境と作り手によって大きく異なります。本品はその中でも、薔薇の香り成分であるゲラニオールが十分に引き出された紅茶となっており、揮発性の香りにも素晴らしいものがあります。
3グラムの茶葉に、湯量は350ml、100℃の熱湯で5分以上しっかり蒸らすと薔薇の芳香が茶液に抽出され、本品の素晴らしい香りをより堪能することができます。
②【お茶の千代乃園】やぶきた1st 2023(有機JAS認証取得)
数あるやぶきた紅茶の中でも、特に品質の高さを実感できる逸品です。本品の素晴らしさは、バランスの良い強過ぎない発酵度と、そこから生み出される素晴らしい花香です。飲み口にはやぶきたによる茶の旨味・甘味がしっかりと感じられ、素直に美味しいと感じさせてくれます。
本品には茶の甘味だけでなく、強過ぎない緑茶のような渋みも感じ取ることができます。さらに、飲み終わった後には抜け感の良い華やかな花の香りが感じられ、そのどれもが強く主張するわけではなく、全てがバランスよく調和しており、言葉を必要とせず素直に”上品さ”を実感させてくれる点が素晴らしい。
茶葉は5グラムで、湯量350mlに、蒸らし時間は5分以上でストレートでお楽しみください。
③【坂本園】さやまかおり1st 2023 (農薬・化学肥料不使用)
上品な甘味とジャスミンの花香、ゴールデンオレンジの美しい水色を兼ね備えた、グリニッシュさが特徴の紅茶。まるで高級な中国・台湾茶を嗜んでいるような、上質な気分を演出してくれる逸品です。
お湯を注ぎ、十分に蒸らしている間にもジャスミンのような花香が漂いはじめます。口に含む前の湯気から明確な香りが感じられ、飲む前から期待感を高めてくれます。ジャスミンの香りは、どこか西瓜の果皮のようなフレッシュな果実香を含んでいるようでもあり、味わいのグリニッシュさは濃く抽出した際に若干の苦味として感じられますが、それも味わいの良いアクセントとなっています。
4グラムの茶葉に、湯量は350mlで、4分蒸らしで美味しく入りますが、ゆっくりと時間をかけて蒸らせばさらに本品の味わい深さを茶液に抽出できるでしょう。