【有機JAS認証取得/少量生産】
注目品種「いずみ」を使い、限られた数量のみ生産される希少な紅茶。いずみのもつ香りは複雑で多層的ですが、本品もその例に漏れず非常に多岐に渡る香気を呈し、紅茶の香りの多様性について実に多くの示唆を与えてくれる紅茶です。
まず淹れ立ての、湯気と共に上がってくる揮発性の香りにはフルーツティーを彷彿とさせる果実感や、ワインのような芳醇さが先だって感じられます。ひとたび口にすれば、アールグレイのような柑橘感、あるいはメントールのような清涼感が感じられるようでもあり、香りの感じ方の変化にも驚かされます。時間経過でも香りはさらに変化を遂げ、淹れ立ての甘くフルーティな香りは、次第に焦がした砂糖のような甘い香りや、薔薇のような花香が強くなっていくようにも感じられます。飲み終えた後の余韻もとても長く、徐々に薄れゆく香りをずっと追いかけていたくなります。
味わいの面では1stほどライト過ぎず、しっかりと蒸らせばバランス良い紅茶感も出てきます。味わいには渋みがほとんど感じられず、蒸らすほどに甘みやコクに変わっていきます。本品は飲むタイミングや時間経過で、味わいや香りの感じ方が様々に変化する紅茶ですので、ぜひ淹れ方やタイミングを変えつつ、本品の多様な香気を余すことなくお楽しみください。
湯量350mlに対して4グラム程度の茶葉が適量です。長時間蒸らしても強い渋みに変化することはありませんので、長く蒸らすことで刻々と変化する芳醇な香りをぜひご堪能ください。